Paris, le 09/09/09
新学期によせて。
久しくご無沙汰しておりました。
皆様それぞれに良い夏休みをお過ごしになられたことと思います。
9月の声を聞き、パリではもう秋風を朝夕に感じる今日この頃ですが、
日本では読書の秋、芸術の秋に向けて第2学期の始まり。
一方、フランスでは9月が新学期。
2ヶ月にもわたる長い夏休みを終えてまず9月2日には中学高校生が、4日には幼稚園生、小学生のクラスが始まりました。
見送りのお母さんと別れ難くて泣く新入生、旧友の元気な顔を見て喜びはしゃぐ生徒達、様々ですが、兎に角子ども達にとって期待と不安に満ちた又新たな1年の始まりです。
今年の新学期は全国の学校にとっての第一の心配ごとは何といっても例の新型インフルエンザの予防対策です。
ちなみにこのインフルエンザを仏語では « La grippe A H1 N1 »と
言い、これをきちんと発音すると「ラ グリップ ア アッシュアン エヌアン」と、大変長たらしいのですが、耳には「グリッパアシャエナン」と何とも不思議な発音に聞こえ、私ははじめこれは何のことか、と首をかしげたくらいですが、この名は今、毎日報道されているため、耳にはだいぶ慣れました。
所で、開講一番にまず生徒及び父兄に予防対策に当たっての注意書が配布され、学校内のみでなく家庭でも感染予防に普段に増して細かい神経を使うよう、積極的な指導が行われていますが、フランスの現状はどうかといいますと、
まずこの8月18日付けの衛生管理局情報(当局のHPは最終ニュースが常に把握できるよう毎日更新されています)によれば、フランス本国では死亡者ゼロ、レウニオン島、ポリネジア諸島、ニューカレドニア等の海外地域では死亡者が3人、という数字で、一般的意識から言えばそれほど騒ぐことも無い、という感覚で市民は冷静に捉えられていましたが、実は感染度はその後急増し、たった2週間を過ぎた現在では本土で3名、海外地域で10名、計13名がこのインフルエンザで死亡、という情報にこのインフルエンザの感染度の早さと危険性を一般市民も他人事ではない、と深刻に捉えはじめています。
実際の対策としてはまず、クラスに3人以上の感染者がでた場合は即クラス閉鎖。
1週間の閉鎖期間にクラスを消毒。 感染者は隔離、その他の生徒達は自宅待機。その間の補修学習としてインターネットでの補修授業が家庭でも継続できるシステムを取る。 又この10月から可能となるワクチンをフランス全土の学校生徒が受けるよう勧告(強制ではありませんが)。このワクチンをフランス全土の生徒の70%が受ければ感染度の80%は防ぐことが可能となる、として全国の父兄に呼びかけています。
日本での対策はいかがなものでしょうか?
フランスに届く日本のニュースを見る限り、日本では異常なパニック状態になるほどの情報過多に群集心理をさらに煽るような動きが有るように見えますが、これだけ世界中が感染した今こそ、各国での正しい情報提供とそれを捕らえる市民の冷静さが必要な時と思います。
センターでも9月から常設の文化教室も開講し、展覧会やコンサートなど秋の催し準備が始まりました。
今月からは各階のトイレも常設の石鹸のみならず消毒液も置き、使い捨てタオルも2倍に増やして清潔度100%以上の体勢で来館者を迎えています。
皆様も健康にはくれぐれもご留意下さい。
日仏文化センター
服部祐子
2009年09月09日
2009年03月10日
パリの朝市
パリよりこんにちは、
3月の声を聞き、パリも日に日に寒さ和らぎ、春到来を感じる今日この頃です。
公園の花壇には今、水仙やクロッカスが咲き乱れ、木々の蕾みも膨らみ始め、春の訪れを告げています。
さて、今日は少し話題を変えてパリの朝市の様子をお話ししたいと思います。
すでに皆様もご存知の通り、パリはセーヌ川に浮かぶシテ島を中心にそこから右回りにぐるぐると円を描くように1区から20区に分かれていきますが、この各区のあちこちのカルチエで週3回の朝市が開かれます。
曜日はカルチエによって異なりますが、大体が日曜日に加えて火、木曜日、あるいは水、土曜日の朝8時ごろから午後1時まで、で、月曜日は基本的にお休みです。
日常家庭の台所としての八百屋、魚屋、肉屋、チーズ屋、パン屋、そしてお惣菜屋など、常設ショップを構えた商店街でも日曜日は午前中、火曜日から土曜日までは毎日朝8時ごろから夜7時まで開いていますが、月曜日は殆どお休みですから、月曜日に今日の食事の為に買物を、という時はスーパーマーケットに行くしか有りません。
どこのカルチエでも朝市で一番賑わうのが日曜日の朝。
パリジャンたちは週中の仕事から解放されて、日曜日は少しお寝坊して(これをフランス語では »Grasse matinée » -贅沢な朝-と言いますが) 遅い朝食をゆっくりととり、10時か11時ごろになって、さて、
そろそろ朝市にでも行ってみるか、という風に犬の散歩も兼ねて、
あるいは子供連れでそそくさと出かけるのです。
私の住む11区はパリの東部にありますが、この区で一番大きな朝市はちょうどバスチーユ広場とナッション広場の中間あたりに位置するPlace d’Aligre(アリーグル広場)。
この朝市はパリの5大市場の一つに数えられるほど規模も大きく又、種類なども他の市ではあまり見られない中近東の珍しい野菜や果物が豊富なことでも有名で、特に日曜日の朝は近所の常連ばかりでなく遠くのカルチエからわざわざ来る人もあるほどです。
私もこの朝市に行くのが大好きです。
店頭に美しく飾られた山盛りの野菜や果物、魚や貝類など、もう見るだけであれも、これも、と買いたくなるほど全てが新鮮で、自然と其の日の気分で今日の献立も決まっていく、といった調子です。
店頭のお兄さんやおばさんたちとおしゃべりをするのも楽しみの一つです。
見てください。この野菜の盛り方 !
この果物の豊富なこと !
色の組み合わせも本当にきれいですよね。
サラダなどは根っこに土がついているくらいです。
日本のように全てがきれいにラップで包まれているような売り方では有りません。
さっき畑からとってきたばかりだよ、といわんばかりの新鮮さ。
売り方も買い方も殆ど全てが1kg単位。 日常の料理に欠かせない
玉葱、ジャガイモ、人参などは殆ど2kg単位で売っています。
りんご1個、ジャガ4個、といった買物も出来ないことはないのですが、一般にパリの家庭は大人数なのでしょうか、それとも働く女性は1週間分をこの日にとばかりに買いだめするのでしょうか、皆、豪快な買い方をしますから、買い物籠などの小さなものでは足りなくてゴルフのキャデイーのような車つきの買い物入れをごろごろと転がしながら歩いていますが、そんな入れ物でさえ野菜がこぼれそうな有様です。
一人者のお年寄りなどはどうするのでしょうか?
そういう方々の多くは果物や野菜は別として出来上がりのお料理が何十種類と揃えられたお惣菜屋さんで、今日はこれ、明日はこれ、という風に一人分を買って楽しんでいるようです。
さて、今日の私の買物は、
Potiron(オレンジ色の大かぼちゃ))を一切れ。 セロリの根っこ一つ。Endivesを1kg。
ジャガ、人参、玉葱、各2kgづつ。 コルシカ産みかん1kg、
Mâche(野ジシャという小型のサラダ菜)、長ネギ6本。
それに活きの良い鯛を2匹。
チーズ好きの主人の為に今晩にちょうど食べごろのカマンベールを
1個。
今日の分ばかりでなく明日の夜の為にこれも買っとこ、と子羊の骨付き肉を6切れ。
それと焼きたてバゲットも忘れずに。
もうこれでキャデイーは一杯になってしまいましたし、今晩の献立は完了です。
そして今晩の我が家の食卓は、
はじめに西洋かぼちゃのスープ
次に鯛の塩焼き、ローリエ風味。 付け合せにはアンデイーブのオーブン焼き。
マーシュのサラダ。
カマンベールチーズ。
飲み物はロワールワイン、サンセール(Sancerre- Domaine Etienne Daulny)の白を一本あけての楽しい夕餉と相成りました。
パリ日仏文化センター
服部祐子
3月の声を聞き、パリも日に日に寒さ和らぎ、春到来を感じる今日この頃です。
公園の花壇には今、水仙やクロッカスが咲き乱れ、木々の蕾みも膨らみ始め、春の訪れを告げています。
さて、今日は少し話題を変えてパリの朝市の様子をお話ししたいと思います。
すでに皆様もご存知の通り、パリはセーヌ川に浮かぶシテ島を中心にそこから右回りにぐるぐると円を描くように1区から20区に分かれていきますが、この各区のあちこちのカルチエで週3回の朝市が開かれます。
曜日はカルチエによって異なりますが、大体が日曜日に加えて火、木曜日、あるいは水、土曜日の朝8時ごろから午後1時まで、で、月曜日は基本的にお休みです。
日常家庭の台所としての八百屋、魚屋、肉屋、チーズ屋、パン屋、そしてお惣菜屋など、常設ショップを構えた商店街でも日曜日は午前中、火曜日から土曜日までは毎日朝8時ごろから夜7時まで開いていますが、月曜日は殆どお休みですから、月曜日に今日の食事の為に買物を、という時はスーパーマーケットに行くしか有りません。
どこのカルチエでも朝市で一番賑わうのが日曜日の朝。
パリジャンたちは週中の仕事から解放されて、日曜日は少しお寝坊して(これをフランス語では »Grasse matinée » -贅沢な朝-と言いますが) 遅い朝食をゆっくりととり、10時か11時ごろになって、さて、
そろそろ朝市にでも行ってみるか、という風に犬の散歩も兼ねて、
あるいは子供連れでそそくさと出かけるのです。
私の住む11区はパリの東部にありますが、この区で一番大きな朝市はちょうどバスチーユ広場とナッション広場の中間あたりに位置するPlace d’Aligre(アリーグル広場)。
この朝市はパリの5大市場の一つに数えられるほど規模も大きく又、種類なども他の市ではあまり見られない中近東の珍しい野菜や果物が豊富なことでも有名で、特に日曜日の朝は近所の常連ばかりでなく遠くのカルチエからわざわざ来る人もあるほどです。
私もこの朝市に行くのが大好きです。
店頭に美しく飾られた山盛りの野菜や果物、魚や貝類など、もう見るだけであれも、これも、と買いたくなるほど全てが新鮮で、自然と其の日の気分で今日の献立も決まっていく、といった調子です。
店頭のお兄さんやおばさんたちとおしゃべりをするのも楽しみの一つです。
見てください。この野菜の盛り方 !
この果物の豊富なこと !
色の組み合わせも本当にきれいですよね。
サラダなどは根っこに土がついているくらいです。
日本のように全てがきれいにラップで包まれているような売り方では有りません。
さっき畑からとってきたばかりだよ、といわんばかりの新鮮さ。
売り方も買い方も殆ど全てが1kg単位。 日常の料理に欠かせない
玉葱、ジャガイモ、人参などは殆ど2kg単位で売っています。
りんご1個、ジャガ4個、といった買物も出来ないことはないのですが、一般にパリの家庭は大人数なのでしょうか、それとも働く女性は1週間分をこの日にとばかりに買いだめするのでしょうか、皆、豪快な買い方をしますから、買い物籠などの小さなものでは足りなくてゴルフのキャデイーのような車つきの買い物入れをごろごろと転がしながら歩いていますが、そんな入れ物でさえ野菜がこぼれそうな有様です。
一人者のお年寄りなどはどうするのでしょうか?
そういう方々の多くは果物や野菜は別として出来上がりのお料理が何十種類と揃えられたお惣菜屋さんで、今日はこれ、明日はこれ、という風に一人分を買って楽しんでいるようです。
さて、今日の私の買物は、
Potiron(オレンジ色の大かぼちゃ))を一切れ。 セロリの根っこ一つ。Endivesを1kg。
ジャガ、人参、玉葱、各2kgづつ。 コルシカ産みかん1kg、
Mâche(野ジシャという小型のサラダ菜)、長ネギ6本。
それに活きの良い鯛を2匹。
チーズ好きの主人の為に今晩にちょうど食べごろのカマンベールを
1個。
今日の分ばかりでなく明日の夜の為にこれも買っとこ、と子羊の骨付き肉を6切れ。
それと焼きたてバゲットも忘れずに。
もうこれでキャデイーは一杯になってしまいましたし、今晩の献立は完了です。
そして今晩の我が家の食卓は、
はじめに西洋かぼちゃのスープ
次に鯛の塩焼き、ローリエ風味。 付け合せにはアンデイーブのオーブン焼き。
マーシュのサラダ。
カマンベールチーズ。
飲み物はロワールワイン、サンセール(Sancerre- Domaine Etienne Daulny)の白を一本あけての楽しい夕餉と相成りました。
パリ日仏文化センター
服部祐子
2009年02月08日
パリよりこんにちは
パリ日仏文化センターの服部です。
今月からブログを始めます。
当センター設立以来、過去15年間の活動紹介など、お話ししたいことは山ほどありますが、それはもう膨大になりますので、其の部分は当センターのHPを見ていただくとして、今日は新潟観光推進事業の一環としてこの2月2日より始まりました「雪国と温泉」展について少しお話しようと思います。
この催しは国土交通省が観光立国日本を目指して推進している「Yokoso Japan」キャンペーンの一環として新潟観光促進を目的に企画されましたものです。
今回は新潟ならでは地形条件から生まれる「雪国と温泉」をテーマとして新潟の魅力を一人でも多くのフランス人にご紹介し、一人でも多くのフランス人が新潟を訪れてくださるように、という意気込で企画され、在仏日本大使館、JNTO国際観光振興会のご後援をはじめ、多くの方々のご協力のお陰様で実った日本地方文化紹介事業の一例です。
さて、この催しが今日、こうしてパリで日の目を見るに至ったそもそもの発端は実は昨年1月国土交通省が日本国内及び海外にて日本文化紹介に様々な分野で活躍する民間人を、ようこそジャパン大使」に任命し、今後も観光立国日本を目指す国土交通省と手を取り合って観光促進に励んで頂きたい、ということで、まず第一期生として17名の方々が「ようこそジャパン大使」に任命されたました。
温泉ジャーナリストとしてご活躍なさる山崎まゆみさん、そしてここ15年来この国際都市パリにて日本文化紹介に勤しんで参りました私も大使の一員として任命されたことがきっかけで山崎大使から温泉の素晴らしさを海外の人々にも是非紹介したいというお話をお伺いして、具体的にはどのような方法がもっとも効果的な紹介の仕方であろうか、と色々検討することから始まったお話です。
山崎大使は新潟のご出身でも有るし、新潟は日本でも指折りの温泉地帯であり、地形柄日本でも珍しい豪雪地帯としてこの土地ならではの生活環境から生まれる観光資源の豊富なところでもあるにもかかわらず以外と海外、特にヨーロッパでは知られていないことはとても残念なことなので、今回はまず新潟にスポットを当てて「雪国と温泉」というテーマをもって新潟の魅力を多いにフランスに発信しましょう、ということになり、新潟旅館組合青年部の方々、新潟湯沢観光協会の方々のご協力も得て今日に至ったという経過があります。
この開会の日はパリでも珍しく雪が降り、「雪国と温泉」展により一層の風情が加わった感が有りましたが、センターもご来場の方々にパリにいながらにして日本の情緒を少しでも味わって頂こう、と皆様を日本の旅館にお招きするような形に会場内を色々と工夫いたしました。
川端康成の「雪国」はフランスでも訳されて日本文学の代表のように親しまれています。
それで私たちは「トンネルをくぐったら雪国だった」を少しもじって「階段を上がったら雪国だった」という設定で当館3階会場を「雪国旅館」に設定致しました。 ご来館の皆さんは階段を上りきると着物姿の美しい女将に迎えられ、さらにはお部屋に御案内。 炬燵も置かれたお部屋では浴衣に着替えて頂いて(といっても洋服の上に羽織っていただくだけでしたが)和菓子と抹茶でまずは一服。
それから館内を散歩しながら雪国の景色を堪能(映画上映で新潟の豪雪地帯の景色や街並みの映像やスキー場の光景などを楽しむ)そうこうしているうちに温泉にたどり着きます(といっても今回は桶に色々な地域の温泉の基を入れて足湯ならぬ手湯を楽しんで頂きましたが)
ここで温泉の効用などの説明も聞き、今度は宴会場に御案内です。
ここでは新潟ならではの数々のお酒を味わって頂き、さらにはコシヒカリで炊いた炊き立てのご飯と漬物を楽しみ、とあれやこれやの女将たちの心のこもってご接待に包まれて皆様にあたかも日本の旅館を訪れたような雰囲気を十二分に味わって頂いた次第です。
勿論本物の旅館はもっともっと素晴らしいのですが、新潟からこの日の為にいらしてくださった皆様が新潟ならではのコシヒカリのお米で炊いた美味しいご飯やお酒などもサービスしながらご来館の皆様をおもてなしする心は日本とかわりありませんし、人と人との交流は国境を超えて温かく通じるもので有るものと、この時も又深く感じた次第です。

日本の旅館にいるようですが、これ実はパリですよ。
日本の旅館風景再現。 於・パリ日仏文化センター3階会場。

日本の温泉の様々な効用を手桶で楽しんでいただきました。

パリジャンも女将に浴衣を着付けてもらって大喜び。
このブログを見てくださる皆様ももし「我らが地方」の素晴らしさをフランスの人々に是非紹介したというご希望があれば、いつでもご一報下さい。
日本の地方文化の豊かさを私もこれから益々フランスに紹介したいと思っていますので、一緒に「日本の魅力」をどしどしと海外に発信できれば私も最高に幸せです。
今月からブログを始めます。
当センター設立以来、過去15年間の活動紹介など、お話ししたいことは山ほどありますが、それはもう膨大になりますので、其の部分は当センターのHPを見ていただくとして、今日は新潟観光推進事業の一環としてこの2月2日より始まりました「雪国と温泉」展について少しお話しようと思います。
この催しは国土交通省が観光立国日本を目指して推進している「Yokoso Japan」キャンペーンの一環として新潟観光促進を目的に企画されましたものです。
今回は新潟ならでは地形条件から生まれる「雪国と温泉」をテーマとして新潟の魅力を一人でも多くのフランス人にご紹介し、一人でも多くのフランス人が新潟を訪れてくださるように、という意気込で企画され、在仏日本大使館、JNTO国際観光振興会のご後援をはじめ、多くの方々のご協力のお陰様で実った日本地方文化紹介事業の一例です。
さて、この催しが今日、こうしてパリで日の目を見るに至ったそもそもの発端は実は昨年1月国土交通省が日本国内及び海外にて日本文化紹介に様々な分野で活躍する民間人を、
温泉ジャーナリストとしてご活躍なさる山崎まゆみさん、そしてここ15年来この国際都市パリにて日本文化紹介に勤しんで参りました私も大使の一員として任命されたことがきっかけで山崎大使から温泉の素晴らしさを海外の人々にも是非紹介したいというお話をお伺いして、具体的にはどのような方法がもっとも効果的な紹介の仕方であろうか、と色々検討することから始まったお話です。
山崎大使は新潟のご出身でも有るし、新潟は日本でも指折りの温泉地帯であり、地形柄日本でも珍しい豪雪地帯としてこの土地ならではの生活環境から生まれる観光資源の豊富なところでもあるにもかかわらず以外と海外、特にヨーロッパでは知られていないことはとても残念なことなので、今回はまず新潟にスポットを当てて「雪国と温泉」というテーマをもって新潟の魅力を多いにフランスに発信しましょう、ということになり、新潟旅館組合青年部の方々、新潟湯沢観光協会の方々のご協力も得て今日に至ったという経過があります。
この開会の日はパリでも珍しく雪が降り、「雪国と温泉」展により一層の風情が加わった感が有りましたが、センターもご来場の方々にパリにいながらにして日本の情緒を少しでも味わって頂こう、と皆様を日本の旅館にお招きするような形に会場内を色々と工夫いたしました。
川端康成の「雪国」はフランスでも訳されて日本文学の代表のように親しまれています。
それで私たちは「トンネルをくぐったら雪国だった」を少しもじって「階段を上がったら雪国だった」という設定で当館3階会場を「雪国旅館」に設定致しました。 ご来館の皆さんは階段を上りきると着物姿の美しい女将に迎えられ、さらにはお部屋に御案内。 炬燵も置かれたお部屋では浴衣に着替えて頂いて(といっても洋服の上に羽織っていただくだけでしたが)和菓子と抹茶でまずは一服。
それから館内を散歩しながら雪国の景色を堪能(映画上映で新潟の豪雪地帯の景色や街並みの映像やスキー場の光景などを楽しむ)そうこうしているうちに温泉にたどり着きます(といっても今回は桶に色々な地域の温泉の基を入れて足湯ならぬ手湯を楽しんで頂きましたが)
ここで温泉の効用などの説明も聞き、今度は宴会場に御案内です。
ここでは新潟ならではの数々のお酒を味わって頂き、さらにはコシヒカリで炊いた炊き立てのご飯と漬物を楽しみ、とあれやこれやの女将たちの心のこもってご接待に包まれて皆様にあたかも日本の旅館を訪れたような雰囲気を十二分に味わって頂いた次第です。
勿論本物の旅館はもっともっと素晴らしいのですが、新潟からこの日の為にいらしてくださった皆様が新潟ならではのコシヒカリのお米で炊いた美味しいご飯やお酒などもサービスしながらご来館の皆様をおもてなしする心は日本とかわりありませんし、人と人との交流は国境を超えて温かく通じるもので有るものと、この時も又深く感じた次第です。

日本の旅館にいるようですが、これ実はパリですよ。
日本の旅館風景再現。 於・パリ日仏文化センター3階会場。

日本の温泉の様々な効用を手桶で楽しんでいただきました。

パリジャンも女将に浴衣を着付けてもらって大喜び。
このブログを見てくださる皆様ももし「我らが地方」の素晴らしさをフランスの人々に是非紹介したというご希望があれば、いつでもご一報下さい。
日本の地方文化の豊かさを私もこれから益々フランスに紹介したいと思っていますので、一緒に「日本の魅力」をどしどしと海外に発信できれば私も最高に幸せです。


